左から飛馬(ひゅうま)、織葉(おりは)。
飛馬の名は千樹の京の想い人、冬馬からとった名前です。
幼い頃から千樹に父神様とは別に好きな人がいたことを知っていた聡い子です。
周りは隠してることも知っていて、だから余計に自分の存在に苛立ちを感じていたのかもしれません。
と同時に、万友の想い人を知っていた数多い人の一人です。
織葉とは4ヶ月違いの弟分です。
飛馬はツンデレです。幼い頃の飛馬は織葉とその母唯に対して、
素質というコンプレックスがあり、なかなか心を開こうとはしませんでした。
次第に、苛立ちのような感情をもつようになりますが、
織葉のほうはというと、飛馬に好意を寄せるようになります。
やがて当主だった唯から当主の座を任された飛馬でしたが
自分が選ばれた事に戸惑いを隠せずにいました。
それと同時に、強いと想っていた織葉が、母の死を受け入れられず、
塞ぎこんで自暴自棄になっていることにも気付きます。
織葉を立ち直らせようとする内、苛立ちは織葉への激しい愛だと気付いてしまうのです。
認められない飛馬は織葉を遠ざけようとしましたが千樹の死を境に飛馬は
自分の無力さに愕然とし織葉に当たってしまいます。
織葉はそんな飛馬を抱きしめますが、束の間の安らぎとともに飛馬の心は
当主としての任が重くのしかかり、その心を凍てつかせたのであります。
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